「みんなのにわ/represent_garden」始動!
静岡文化芸術大学と403 architectureによるコラボレーションワークショップが始動します!浜松市の中心市街地の空室をみんなのにわに変える、実現を前提としたリサーチと製作から構成されています。
以下は現段階での企画書です。
ワークショップ@浜松建築会議企画書 2010/05/19
□企画概要
・日程
リサーチ編 5月下旬、10日間程度
製作編 6/1-6/26
・主催
浜松建築会議実行委員会(仮称)+403 architecture
・会場
・参加者
[403 architecture]
(辻琢磨、橋本健史、田所雄大、彌田徹、永田賢一郎、原崎寛明)
M2(石川貴啓、植野聡子、寺田隼)
M1(江畑潤、春日珠美、鈴木伸吾、寺嶋千晶、袴田啓紀、増田光、望月真菜)
B4(大嶋新一郎、鈴木亮、齋藤直洋、高部亘、山下邦行)
B3(白樫千晶、永井浩敏、樋口舞子、矢部陽子)
B2(北澤まなみ、齋藤詞子、鈴木知悠、鈴木陽一郎、藤田隆永)
B1(宇井麻理奈、小山翔生、佐藤麻奈美、鈴木友佳子、鈴木康義、辻雄介、細井悠平、松永奈緒)
□企画主旨
関東を中心に活動する403 architectureと静岡文化芸術大学の学生がコラボレートし、地方都市の現状をあぶり出す。典型的な郊外問題を抱える浜松で起きている現状は、全国の地方都市で起こっている状況と酷似していると考えられ、そのリサーチ成果の汎用性は十分に期待できる。本企画では、地方都市の中心市街地特有の問題、空室、空きスペース、空きビルに着目する。実際の都市に介入できる場所を見つけ、建築的な創作物を実際の敷地に実現し、その場所を拠点して再び都市に向かっていくという流れの実現が本ワークショップの目的である。
□コンセプト
空き室、空き空間を「誰のものでもない、誰のものでもある場所」と捉え、誰かと誰かが出会う場所として考えてみる。空き室の持つ「誰のものでもない、誰のものでもある場所」という開放感を生かしながら街に寄与できる状態にするために、完全に個人の所有ではなくて且つ、人の手入れ感、気配感がある場所に変えるためのプロジェクトである。「人の手入れ感、気配感がありながら、街に対して貢献するような場所」という定義は、「にわ」という言葉に近い。庭はその庭をもっている人が手入れする。それは自分の家から見るための手入れでありながら同時に道行く人もそれを楽しむことが出来る。つまり「人の手入れ感、気配感がありながら、街に対して貢献するような場所」にすごく近いのである。
だから、空室を「にわ」にする。しかも単なる庭ではなくて、「みんなのにわ」にする。
□企画内容「みんなのにわ/represent_garden」
<フィールドワーク(空きoo調査)>
[目的]
調査内容は市街地の空きスペース(空き地、空室)の現状調査と新しい見方の提示である。実現可能性や公共性(誰がどのように使ったらみんな嬉しいか、その場所の管理主体は誰か?など)を想定することが重要である。制作の客観的意義を担保するものとなる。
[手順]
1.フィールドワークは使い方を想像しながら、空きスペースを調べる。 (4-7日間程度)
<項目>
・階数(1階目/5階建て)(目視)
・正面の写真(同一建物違う空室は同じ写真)なるべく遠くから。下から上までは入れる
・正面の方角(目視)
・前面道路の構成(幅(キャドから)、歩道、車道、アーケード、植栽)(目視)
・間取り(建物内突撃)(部屋の位置のみ)
・間口(キャドから)
・面積(キャドから)
・同一建物内プログラムの状況(オフィス、住宅、テナント、空き)(建物内)
・動線の位置
・開口率(写真)
2.リサーチ結果の類型化を行う(学生が主観的に捉えた独自の使われ方の提案も行う)(2日間)
※リサーチによって探し出された敷地や管理主体においては、イベント後に実現化を継続して目指す
<制作>
[目的]中心市街地の空室に着目し、学生や市民団体が活動出来る開かれた場所へ作り変えること
[手順]
1.フレームワークを設定。
・複数の敷地を関連付けて街全体を扱う
・静文芸の他学科や市民団体コラボレートできる場所や、リサーチ発表のための場所とする。作られた場所は「みんなのにわ」というコンセプトに即して家のようにも使われるし、スタジオのようにも使われるし、ギャラリーのようにも使われるし、公園のようにも使われる。
それらが街全体に広がることで空室を一時的に「使い切る」。学生以外の主体ともコラボレートする可能性もある。
2.具体的にどの場所をどのように使うのかを学生+403とで決める
3.設計完了後制作へ。(4-7日間程度)